「金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 」を読んだ
目次
はじめに
こんにちは、irucaです。
最近、「金持ち父さん、貧乏父さん」の本を読みましたのでその感想です。
「マルチ商法をしてる人が勧めてくる本」
「ブックオフで山積みされている本」
などあまり良い噂を聞かない本だったので正直ためらいながら読みました…。
電車の中で読むのもちょっとためらわれた。読みましたが。
今は読んでみてよかったなーという印象です。
株式投資やブログで収入を得たい、サラリーマンをアーリーリタイアしたいと考えている人も読むといい刺激を受けると思います。
ただ、タメになるというよりはただの自己啓発本。
読後に自分に残ったのは
「何も行動しないのが一番ダメ!」
「すぐに家は買っちゃいけない!」
「安全な資産の増やし方がしたいならせめて若いうちから投資をしないとダメ!」
「会計学を勉強しないと金持ちにはなれない!」
これらの言葉といったところです。
人生のラットレースから抜け出すにはどういう精神を持てばよいか
この書籍の中身を一言でいうと、
「人生のラットレースから抜け出すにはどういう精神を持てばよいか」
ということに尽きると思います。
籠の中のハムスターのように毎日必死で会社で働き、毎月の給料をもらう。
しかし給料はクレジットカードの支払い、ローンの支払い、養育費など「負債」ですっ飛び、自分の手元に残るのはわずかな給料。
良い企業で働いているし平均以上のお給料はもらっているので大きな不満があるわけではないんだけど、これじゃ貯金は貯まらないし生活レベルが上がる見込みが全然ない。
まさに石川啄木の
「働けど働けど、わが暮らし、楽にならざり」
といった状態。
本書はそういったサラリーマンに向けて書かれた本でした。
当てはまる読者、多いんじゃないでしょうか。
著者がおすすめしている方法は、
そういった「負債への支払いの繰り返し」をやめて、「お金でお金を増やす」方法を取るように仕向けていきましょうということ。
負債を増やさずに、資産から収入を得よう
普通のサラリーマンはある程度の年齢になるとすぐに「車を買う」「家を買う」といったことを行い、自分から負債を増やして毎月ラットレースに巻き込まれ、苦しんでいくと主張しています。
そうではなく、どんなに負債があるときでも資産から収入を生むことを忘れては金持ちにはなれないのだとか。
身近で言うと…家のローンを早く返そうと毎月頑張るよりも、最低限の支払いをしたらあとは投資信託に回すとかですかね。
何故それが大事なのかを理解するには、会計学を勉強する必要があると繰り返し主張しています。
その中でも特に、貸借対照表(Balance Sheet)と損益計算書(Profit/Loss) を理解する必要があります。
これは通常の用途では会社の現在の経営の健康さを調べるためのものですが、個人の支出・収入についてもBS・P/Lを作って調べることで、自分がいかにしてお金を得て、いかにしてお金を失っているかのキャッシュフローが一目で分かるようになるというのです。
そしてほとんどの人間が「収入のほとんどが負債に食われている」だけの貧乏人。
貧乏人の1人として僕の例で言うと、毎月の給料のうち約20%が住民税、所得税、厚生年金などに取られ、残りのほとんどが先月の家賃・飲み会代金・旅行費などのクレジットカード引き落としで消えていきます。
クレジットカードをたくさん使ったからポイント貯まったし、これで美容院行ったりお買い物したりしよー、なんて情けないことを言ってたりします。
これを読んでいるあなたのお金の流れも、同じようなものだったりしませんか?
著者によると、金持ちはこんなフローを作らないそうなのです。
どんなに生活が苦しくても投資に回すお金を確保する。ローンも最低限払えばあとは無理やりでも投資を増やす。
そうしていることで、いつか毎月の投資による収益が毎月の負債を上回るようになり、あとは雪だるま式にお金が増えていくようになります。
この状態になった人のことを「金持ち」と呼ぶのだとのこと。
あとはバハマのビーチでジュースを飲んで寝ていても、お金が仕事をしてくれます。
金持ちは自分で会社を立ち上げ、税金を節約する
金持ちは国から吸い取られる税金をいかに少なくするかも詳しく知っています。
自分で会社を立ち上げ、日々の支出を経費として計上することで節税を行うことが必須です。
読んだ人は誰しも「そんなこと言われてもすぐに事業なんて立ち上げられないわい…」と思ってしまうでしょうが、とりあえずふるさと納税や個人年金などに手を出すことで所得税・住民税を少なく済ませる方法から始めましょう。
僕の友人にも1人、サラリーマンをする傍ら個人事業主として登録して副業を行い、経費をつけることで節税を行っている男が居ます。調べてみる価値はありそうです。
この本はマルチ商法を進める本なのか?
「マルチ商法」という言葉が本書に1回だけ登場しますが、別にそれを勧めているわけでもなければ読み終わった後マルチ商法をする気になるわけでもないので安心してください。
この本はただ「投資をしましょう」と勧めている本でした。
で、どう投資すればいいの?
- 株
- 投資信託
- 債権
- 不動産
なんでもよいと書いてあります。
しかし、当然ですが著者は最後まで具体的な提案はしてくれません。
「私の場合は不動産投資で財を成したが、今は同じ方法では儲けることはできない」と繰り返しています。
しかも、
「金持ちは年間2~3%の利回りを安全に確保するような商品には手を出さない」
「何かしらの方法で情報を手に入れ、違法にならないインサイダー取引をする」
なんて無茶を言ってきたりします。
結局自分の頭で考えろということらしいです。
何にせよ投資しないのが一番よくない、とも言っています。
まとめ
賛否両論たくさんある本ですが、どんな本でも読んでおいて損はありません。
不動産で一発当てた得体の知れないおっさんの一人として、こういう考え方もあるのだという一例としてとらえてみるとよいかと思います。
私もクレジットカードの支払いをもっと抑えて投資に回そうかしら。。。