IT業界は構想を温めても成功しない?
目次
はじめに
こんにちは、irucaです。
普段ブログを書いていますが、ブログに投稿が完了した記事よりも下書きにある記事の方が多いことに気が付きます。
「こんなこと書いたら面白いだろうな」と思ってメモ書き程度に書きはじめてみるものの、情報集めや執筆が面倒になってそのまま下書きリストの肥やしになってしまうというパターンが非常に多いのです。
空き時間をみながらちょこちょこ作業はしてみるものの、途中で
「なんで自分はこれが書きたかったんだっけ」
と熱意を見失ってしまい、結局お蔵入りしてしまって時間を無駄にするという。
きっとこの現象は他のライターの人にも起きているんじゃないかなあと思います。
IT業界でも同じことがある
そしてまた、プログラマーにも
「途中までプログラム書いたけど面倒になってやめてしまった」
というのがたくさんある。
「どうせもう誰かが書いてるよ」
「3日前に自分が書いたコードが汚くてもう読めないわ」
みたいな感情がどんどんわいてきちゃう。
きっときちんとドキュメントをそろえて世の中に出したら使う人がたくさん出てきそうなプログラムも、そうやって埋もれていくわけです。
芸術作品とプログラムの違うところ
映画や小説といった芸術作品の名作は100年経っても残り続けます。
ブログ記事も、もしかしたら有名なものは20年くらい人に見られ続けるのかもしれない。そういう意味では「構想を5年練ったブログ記事」みたいな大作はありなのかも。
しかしプログラミングはそうではありません。30年前に書かれたプログラムを使う人、読む人はそうそう居ない。それよりは最新のオープンソースソフトウェアのソースコードを読む方がためになる確率が高いと経験的に感じているのかもしれません。
ソフトウェアの構想は温めない。すぐに出す
人間はみんな本能的には3日坊主です。面倒くさがり屋です。
ましてやIT業界は、
「自分が思い付くことは既に1000人が思い付き、既に10人が実装している」
という世界。
しかも芸術作品と違って、同じことをするプログラムは世界に1つしか必要ではないのです。
そういう場所で勝とうと思えば、スピード感で負けてる場合ではない。
「思い付いたら3日以内に作って出す」
というのを鉄則にする必要があるはず。
全ての機能をそろえたものを3日以内に作ることはできないなら、不要なものを削りに削り倒してでも3日で出せるものを仕上げる方がいい。
「株の自動トレードを行うプログラム」を書くなら、まずは3日で「ランダムに選んだ銘柄を買うプログラム」でもいいから出してから改善した方が、開発を継続できるメンタルになりやすい。
同じものを既に作っている人は10人いるでしょうが、
そこからまた3日間で10人中9位に入るような改善をし、
また3日間で8位に…。
と改善していきましょう。
ブルーオーシャンは存在しないというのもまた事実。
終わりに
もう4年以上も開発を続けているみずほ銀行のシステム統合は、大丈夫かなあ・・・。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/072701995/